出力シートの色の問題

色の問題はしばしばクレームの対象になります。
期待した色と実際に出来上がった看板の色が違う。デザイン案で見たものと実際の看板が違うなど…。

ここでは、色についての陥りがちな問題点を説明します。当店では、色については基本的にノークレームでお願いしております。ご注文前に必ずお読み頂きご理解ください。

モニターで見ている色は実際の物の色ではない

パソコンやスマートフォンの画面をモニターと言います。このモニターは光の三原色で表現されています。RGBと言って、R=レッド・G=グリーン・B=ブルーの光の合成で様々な色を表現しています。

一方、看板は出力シートを貼って製作します。(カッティングシートを貼る場合もありますが、それは後述します) 出力シートとはメディア(印刷するフィルムなどの媒体)に印刷して作成します。印刷なのでインクを使うわけですが、インクはCMYKと言って、C=シアン・M=マゼンダ・Y=イエロー・K=ブラックの合成で様々な色を表現しています。

もちろん、モニター色に近く仕上がるように調整して印刷するわけですが、この時点で基本的に色の表現方法が違うことをご理解ください。

CMYKでは、どうしても表現できないRGBの色があります。例えば、金色や銀色、蛍光色などの特色です。分かりやすい話をすると、家庭でプリンターをお持ちの方も多いと思いますが、パソコンのデーターを印刷してみれば分かります、モニターの色と実際にプリンターで印刷した色は違っていることがあります。

モニターで見た色と実際に印刷した色は違う!と覚えてください。

パソコンやモニターによっても違う

その上、厄介なことに人それぞれ持っているパソコンが違う。MacとWindowsでも色の表現が違う。Windowsの場合、モニターのメーカーによっても違います!

もう、ここまでくると雲をつかむ様な話で何を信じて良いのか分かりません。。。極端に言うと、お客様が見ているものと当店が見ているものは違うものなのです。

カッティングシートは色数が限定的

一般的に色の数は、RGBで1677万色、印刷に使用できる色では1万~2万色程度と言われています。(印刷の場合、理論的には1億通りの色が出せますが様々な条件により限定されます)

それに比べてカッティングシートは色数が限定的です。当店で基本的に使っているダイナカルでだいたい170色です。その中で微妙な色差のものもあり実際に看板に使用できるのは20〜30色です。 当店では看板によく使われる色を厳選して看板の色見本として公開しています。(これもモニターで見るのと実際のシートは違いますよ!)

当然ながら印刷の出力シートと違って色の調整は出来ません。赤なら赤、青なら青という感じで決め打ちするようなものです。カッティングシートの場合、出力シートと比べて耐候性が良いのでそのメリットがあります。

インクジェット出力の色指定について

カルプ文字やサインパネルなどで使うインクジェット出力について、ご承認頂いたデザインと実際の商品の色が異なる場合があります。

特にご注意いただきたいケースとしてはインクジェット出力でのい色(クリーム色など)・黒に近い濃い色(濃紺など)があります。

色に厳しい場合はカンプで色合わせします

どうしても心配な場合はカンプ(仕上がり色見本)を郵送でお送り下さい。カンプのご提供のないご注文は、仕上がり色についてノークレームでお願いします。

<カンプの作り方の例>
デザインをご承認頂いたファイル(PDFやJPGなど)をお客様のプリンターで印刷し、仕上がり色に問題がなければ、「色見本」と記入し承認印を押して当店までご郵送ください。

その場合、ご注文時に「カンプを送るのでそれに合わせて下さい」とご指示お願いします。
※ カンプ到着前に商品製作にかかるケースがありますので必ず事前にご指示ください。
※ 事前のご指示がない場合カンプを受け付けることはできません。
※ カンプ通り合わせたとしても若干の色のズレはやむを得ないものとお考え下さい。

指定可能な色見本

日塗工での色指定が可能です。
マンセルやDICカラー等の印刷用色見本は対応していません。